【YouTube更新】「切れたら雨漏り?」「DIYできる?」とても大切な家のシーリングをプロが解説!
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こんにちは!
外壁塗装&屋根塗装専門店のきじま塗装です。
いつも弊社のHP訪問、ブログ閲覧ありがとうございます!(^^)!
きじま塗装チャンネル更新しました。
訪問販売業者から「お家のシーリングが切れています。直さないと雨漏りしますよ」と言われたことはありませんか?
確かにシーリングは、建物の外壁を構成する上で重要な任務を担っていますので定期的にメンテナンスが必要ですが、不安を煽ってくるような業者にはお気をつけください。
シーリングについて正しい知識を学び、適切なメンテナンスでお家を長持ちさせましょう!
動画の内容を記事にまとめましたのでご覧ください👇
目次
1.はじめに
皆さんこんにちは!
外壁屋根塗装・防水専門店「きじま塗装」代表をしております飯塚と申します。
どうぞよろしくお願いします。
突然ですが、皆さん、
「サイディング外壁の目地シーリングが切れていると、外壁塗装の訪問販売の人の標的になりやすい」というのはご存知でしょうか。
「このままだと雨漏りしますから、早く工事をしましょう」と不安を煽った営業をかけてきます。では本当にサイディング外壁の目地が切れていたら雨漏りはするのでしょうか?
この動画では、シーリングに関する正しい知識をお話します。
不安を煽って、営業をしてくる業者の言いなりにならないでください。また、安い金額につられて失敗しないでください。
それではいってみましょう。
2.シーリング(コーキング)とは?その役割
シーリングとは、外壁材の継ぎ目の目地を埋めるために施す「充填剤」の事を指します。
このシーリングを施す工事の事を、シーリング工事と呼びます。
一般の方は【コーキング工事】と呼ぶことも多いですが、どちらとも意味合いは同じです。
近年の住宅の外壁には、窯業系サイディングと呼ばれるボード状の壁材が使われています。
一枚でつなぎ目なく壁一面を覆うことができれば問題はないのですが、窓があったり入隅・出隅がどうしても建物にはできるため
また、建物は地盤の影響や地震の影響、又は木造であれば収縮の影響、様々な影響で動きます。
その建物の動きに対してあまりに大きな面ではついていけなくなり、壁の破断等に繋がる恐れがあるため、ボード状の壁材をいくつか張り合わせることで外壁を形成してます。
なので、繋ぎ目にはどうしても隙間ができてしまうわけです。
この隙間を埋めるために施すのが、シーリング(コーキング)ということになります。
3.シーリングの寿命
一般論として、シールの寿命は5年〜10年と言われています。
とは言え、一口に打ち替え時期といっても、「新築から〇年後にするもの」とは言えません。
なぜなら、立地環境によって傷み具合が変わってくるからです。
たとえば、同じ時期に建てられた住宅でも、以下の2つの条件で傷み具合は大きく変わってきます。
- 車通りの少ない比較的地盤が強く2階建て
- 国道沿いで車の通りが激しい3階建て
鉄骨、木造によっても変わってきます。
南面、北面の紫外線の当たり方によっても変わります。
そのため、一概には言えません。
4.シーリングの寿命が切れたサイン
それではどういう症状が出たら寿命と考えたらいいのか。
ここでは4つの症状を具体的な画像と共に確認していきましょう。
① ブリード現象
ブリード現象とは、シーリング材と塗料が反応することで、シーリングが黒ずんだりグレーの汚れが浮き出てきたりする症状です。
ブリード現象は、シーリングを打ち替えしてその上から塗装した場合に起こる現象です。
外壁の素材がモルタルでもサイディングでも、両方で発生します。
ブリードの原因は、シール材に入っている可塑剤(かそざい)という成分によるものです。塗り終わった後はキレイでも、時間が経ちシール内部の可塑剤が塗料と反応して浮き出てくることで、塗装面にうつり、ベタつき感が出てきます。これにより汚れを拾いやすくなり、黒ずんできます。
塗装の業界では、これを汚染(おせん)と言います。
仮にこの壁の上に塗装しても、時間が経てば同じ様に汚染されてきます。
打ち替え時には、ブリードしにくいノンブリードタイプのシーリング材を使用するのが前提となります。
② 剥離
まず、写真を見ていただければと思います。
文字通り、外壁材とシーリングが剥離しているのが分かられるのではないでしょうか。
主に原因として考えられるのは下記の3つです。
・プライマーの塗り忘れ、プライマーの塗りムラ
・外壁の動きにシーリングの接着強度が耐えられなかった
・3面接着による施工
3面接着とは?
シーリングは、住宅や動きが大きいと思われる部分には、シーリング材が2面に接着するように施工します。
この図のようにボンドブレーカーやバックアップ材と呼ばれるものを最初に施工しておくことでシーリング材が3面に接着することがないようにします。
3面接着の場合、ゴムが伸縮しにくくサイディングボードに負担がかかり、シーリングの剥離につながることがあります。
③ 破断
写真を見ていただければわかるようにシーリングの真ん中部分に亀裂が入っています。
このような現象のことを破断と呼びます。
原因としては、シーリング材自体の劣化や寿命となります。
シーリングには、一般的にゴムのような伸縮性の高い素材が使われます。
これは、繋ぎ目がある程度伸び縮みするようにしておかなければ、強風や地震で簡単にシーリングが壊れて、隙間ができてしまうからです。
隙間ができるとそこから雨水が浸入し、雨漏りや白アリが発生する原因になってしまいます。
最初はゴムのような伸縮があるため、建物の動きにもついていきますが、長年の紫外線の影響、雨風の影響を受けて、劣化が進んでいきます。
そうなると写真のように破断に繋がっていきます。
④ 欠落
部分的にシーリング材がなくなり落ちてしまっています。このような現象を欠落と呼びます。
この欠落の原因は、シーリング材自体の劣化や寿命となります。
ここまで劣化が進むと当然弾力はなくなり、スカスカの状態です。
次回の施工ではより耐久性の高いシーリング材を選ぶことも考慮していかなければならないでしょう。
5.シーリングの分類
まず形による分類です。
定形シーリング
定形シーリングは、パッキンやガスケットを指し、シール材と呼ばれます。
主にハウスメーカーで使用されているゴム状の素材になります。
不定形シーリング
使用する段階ではペースト状ですが、目地に詰めた後、時間が経過するとゴム状に変化します。シーリングといえば、不定形シーリングを指すと思っていただいても問題ありません。
硬化剤の有無による分類 「1成分形」
次に硬化剤による分類です。
不定形シーリングは硬化剤を入れるタイプと入れないタイプに分類できます。
①1成分形
硬化剤がなくても単体で固まるシーリング材。購入後すぐに使用できるのがメリット
②2成分形
固まるために硬化剤を必要とするシーリング材です。使用できるようになるまでに、基材と硬化剤、着色用のトナーを専用の機械で攪拌するのが特徴です。
この他にも分類は先ほど述べたブリードタイプとノンブリードタイプに分けられます。
6.不定形シーリングの種類
先ほどの分類の中で出てきた「不定形シーリング材」について詳しく種類を見ていきましょう。
普段塗装工事を行う上では、不定形シーリング材しか基本的には取り扱うことはありません。
アクリル系
ALCの新築時に使用される頻度が高く、コストパフォーマンスに優れているといえますが、改修時では耐久性の視点からあまりおすすめは出来ません。
ウレタン系
外壁モルタル面に使用される頻度が高く耐久性及び塗膜との密着が優れています。
ただし、多くのウレタンシーリングが紫外線に弱いため、上から塗装しない場合はお勧めできません。
※ウレタンシーリング材でもメーカーによって耐候性に優れたシーリングも開発されています。
シリコン系
ガラス廻りや浴室や洗面などの水廻りに適しています。
耐久性〔耐熱性や耐寒性)は抜群ですが、塗膜との相性は最も悪いため、塗装する場合は使用を避けなければなりません。
変成シリコン系
サイデイング目地やタイル面、石面に使用される頻度が高く、耐久性に優れているため、シーリング仕上げの上から塗装しない場合にもお勧めできるシーリング材です。
最近では、ノンブリードタイプの変成シリコンが開発されましたので、サイデイングの改修時に耐候性及び塗膜の非汚染性の視点から最も効果を発揮している製品と言えます。
7.シーリング切れたら雨漏りするのか?
皆さん非常に気になる部分かと思いますが、先ほどのような劣化が起こったとしても
直ちに雨漏りすることはない事をお伝えしておきます。
ただ、もちろん放っておくと、サイディングの小口から雨水が浸入し、サイディング材の劣化を招いたり、さらには雨漏りの原因になることもあります。
通常サイディングの内側には二次防水として防水シートが施工されていますが、この防水シートも劣化している場合もあります。
その場合、外壁内部を雨水から防ぐことはできず躯体そのものが腐食してしまうことになります。
サイディング材自体も膨張したり縮んだりを繰り返すと割れたり波打ち状態になります。
サイディングボードの貼替や内部構造の補修という大工事になり、高額な費用がかかる場合があります。
ですから、やはりシーリングの切れを見つけたら対策をとると安心です。
8.シーリングのメンテナンス方法
ではどうやってシーリング材はメンテナンスをするのでしょうか。工法と共に紹介していきます。
①増し打ち
古いシーリング材を残したまま新しいシーリング材を充填する工事
※増し打ちは、充填する深さが浅いためシーリングの厚みが薄くなりやすいというデメリットがあります。
一般的に厚みが薄いと耐久性が落ち、早期に劣化してくるため、シーリング材の厚みは10mm確保しているのが望ましいと言われています。
②打ち替え
既存のシーリング材を撤去して新しいシーリング材を充填する工事。増し打ちより耐久性が高いので弊社では打ち替えを基本としています。
増し打ちは良くない工法とお伝えしていますが、例えば窓廻りのシーリングで撤去が困難な部分等には増し打ちを選択せざるを得ない部分がありますので注意が必要です。
9.DIYできるのか
皆さん、ここも興味がある部分かと思います。DIYできるのか。
もちろん業者に頼むとお金もかかります。ご自分の力で施工できればと考えられる方も多いでしょう。
結論から言えば、難しいと言わざるを得ません。
なぜかというと、撤去はかなり力が必要で、2階や高所はしっかりとした足場がないと危険が伴う作業です。
シーリングを充填する際やヘラで平滑にする作業はかなりの技術が必要であり、失敗すると建物の美観に関わります。
シーリングを行った後には塗装を行う必要がある場合が多く、塗装との密着の問題等がある。
以上のことを考えるとやはり、専門の業者に依頼するのが安全、安心であると言えます。
10. シーリング工事は塗装の前か後か
では、その専門業者に頼むとどんな施工をするのかという話ですが、ここでは弊社の、シーリングの施工についての考え方をお話しできればと思います。
弊社では今からお話しする2種類の施工方法を説明し、お客様に選んでいただく方式にしております。
なぜかというとどちらも一長一短あるからです。
もちろん最近は高耐久シーリング材などもあり解決できる問題も増えてきていますが、お客様も限られた予算の中で工事を行っていかれるわけですから、弊社では2種類の提案をさせていただいております。
①塗装工事前にシーリング工事を行う(弊社推奨)
メリット :シーリングの上に塗装を行うため、シーリングの耐久性が向上する
デメリット:塗装完了後、シーリングの収縮により塗膜にひびが入る恐れがある
シーリングの性能上や防水性能上問題はありませんが、ひびが入るとシーリングの色(白)が目立つ可能性がありますので、弊社では、外壁色にシーリングを調色しております。美観上に問題は起こる可能性はありますが、耐久性を考慮し弊社では、この工法を推奨しております。
②塗装工事後にシーリング工事を行う
メリット :シーリングの上に塗装を行わないため、シーリングの収縮による塗膜のひびは生じない
デメリット:シーリングの上に塗装を行わないため、紫外線や雨水の影響を受けやすく①の施工方法より早く劣化する
11.まとめ
本日は、とても大切な家のシーリングについてお話しさせていただきました。盛りだくさんの内容だったと思います。
それだけシーリング材というのは建物の外壁を構成するうえで重要な任務を担っており、外壁を改修していくうえでなくてはならないものと考えていただければと思います。
話の途中で出てきましたが、増し打ち工法と打替え工法についても
「見積りではどちらの工法か明らかにせず、施工が終わって短期間のうちに施工不良が見つかり、調べてみたら増し打ち工法を施工されていて、十分にシーリングの厚みが確保されていないために剥離してしまっていた」
なんてことも実際に起こっています。
もちろん施工費用は古いシーリング材を撤去しないわけですから増し打ち工法の方が安く、一件のお宅で20万円違うなんてこともあります。
ただ、長年のことを考えればその20万円の価値をどう考えるのかだと思います。
建物のメンテナスは建物を建ててからそう何回も行うものではありません。ですから、これからこの建物をどうしていくのかも含めて考えるきっかけにしていただければ幸いかと思います。
本日はありがとうございました。
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屋根・外壁塗装専門店「きじま塗装」は、昭和51年島根県出雲市で、外壁塗装会社として創業しました。
公共工事がメインでしたが、出雲市、松江市、米子市の島根にお住まいの皆様から、「戸建て住宅、賃貸アパートの外壁塗装や屋根の塗り替えを、出雲市、松江市、米子市でも気軽に相談できる場所が欲しい」という声が多くなり、外壁塗装や屋根の塗り替えリフォームの事を気軽に安心してご相談できるお店にすべく、事業を立ち上げさせていただきました。
これからの時代の建物は、壊すから残すへ移行していきます。私たちのライフワークである塗装・防水はまさに時流に乗っていると言えます。塗装・防水を通じて、お客様の財産である建物をより良い状態で次世代へ残していく。そして塗装・防水を通じて弊社に関係する全ての人が幸せになることを追求していきます。
どうぞ宜しくお願いします。
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